一般の人は何が違うのかよく判らないと思いますが、簡単に言えば1級建築士とか2級建築士などのライセンスをもっている人は全て「設計士」です。役所の中にも、建設会社の中にも、ハウスメーカーにも居ます。「建築家」はこの「建築士」の中のごく一部です。自ら設計事務所の代表として建築設計・監理をメインとし、プロとして仕事をしている人のことだと理解して頂ければ間違いは無いと思います。
誰から依頼を受けて誰の指示のもとで仕事をしているか!そして誰から報酬をもらっているのか!という事でも違いを理解して頂けるかもしれません。「建築家」は皆さんのようなクライアントから依頼を受けて報酬を頂いて、皆さんの立場で設計や建築コストのネゴシエーションそして、現場の監理をします。依頼をされたクライアントの利益を追求するのはあたりまえ!対して建設会社の「設計士」は会社から業務命令を受けて設計をします。現場の管理も受注工事費に対していかに効率的に建設を進めるかということが、ポイントです。会社の利益を追求することもまたあたりまえです。我々がクライアントから報酬を頂くのにたいして彼らは会社から給料をもらっているのですから。「設計士」と「建築家」は置かれた立場がまったく違うのです。
「建築家」はクライアントの「建築専門の弁護士」みたいなものなのです。
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