建築デザインに対する手法やこだわりは多々有りますが、建物を創造する上でもっとも大切なことはクライアントをいかに理解しパートナーとしての信頼関係を構築出来るかにあると考えています。お互いの意見を主張しあうことが出来なければ、良い建物を創ることが出来ないうえ、後悔さえも生まれてしまいます。「良い建物」とは誰のためのものでもなく、クライアントが心から満足している建物なのです。建築家の役割はクライアントの要求を深く理解し、+αの付加価値をつけて提案し構築する事にあると考えます。それは現場監理においても同様で現場監督(施工者)との信頼関係もとても大切です。信頼関係が構築されていないと、目に見えない細かいところでどうしても悪影響を与えてしまうのです。 |
■ |
現場監督や各分野の職人たちと信頼関係を築き、主旨を伝え、技と知恵を上手く引き出すことによって建物に還元出来るような現場監理をこころがけています。 |
■ |
ITの波は全世界をのみこむ勢いで伸び続けています。コンピューター無くしては生活さえ出来ないと言っても過言では無いでしょう。通信の手段や表現の手法など便利さに関して急加速で伸びてきましたが、人と人との関わりについては逆に急加速で消滅しているのではないでしょうか。建築の世界についても同様で、決められたものに対する処理能力、精度等については抜群の確かさで、スピードも飛躍的に伸びた反面、人の「ものづくり」に対する技術・創造力・探求心・作法・気配りなどとても大切なものを置き去りにしてしまったような気がしてなりません。時代が変わっても建物は人の手が、そして人の心が創っていることを忘れてはならないのです。人と人との「和」があって初めて建物にも「心」が宿るのです。 |
■ |
クライアント−建築家−施工者。この三者において素晴らしい人間関係を築き理想に向かって創り上げたとき、心ある生きた建物が出来るのです。そして感動が生まれるのです。クライアントの満足する建物のために、そして自分自身が後悔しないためにも感動のある仕事をしていきたいと強く思っております。 |